ダンスバトルの歴史、知ってますか?
どうも、厳選☆ダンス動画(@Dance_Movies)です。
バトルは今やストリートダンスシーンには欠かせない巨大コンテンツです。
規模の大小に関わらず、日々全国各地でバトルイベントが開かれています。
その一方で、未だにバトルに対して否定的なダンサーも居ます。
「ダンスに勝敗を付けるなんてナンセンスだ・・・」
そんな賛否両論あるダンスバトルですが、その歴史を知る人は少ないと思います。
果たしてバトルはどのように発展してきたのか、今日はその歴史を紐解きましょう。
バトルはいつ始まった?
元々、ダンスで競う行為自体は大昔のストリートシーンで既にあったと思われます。
1984年公開の映画「ブレイクダンス」では既にバトルシーンが組み込まれています。
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今より昔の方が血気盛んなダンサーは多かったので、ディスコなどでは映画のようなバトルが自然発生的に行われていたんでしょうね。
そして、バトルがイベントとして最も早く成立したジャンルがBreakin'(ブレイキン)です。
Breakin'のバトルイベントは数多く作られましたが、その中でも最も影響力を持つのが「BATTLE OF THE YEAR」です。
元々ショーコンテストとして1990年に始まったこのイベントは、翌1991年にバトルを取り入れるようになりました。
そして90年代中期にはヨーロッパ中からチームが参加する巨大イベントに成長します。
やがて「FREE STYLE SESSION」や「B-BOY SUMMIT」などの有名バトルイベントが世界に発信されるようになり、一大バトルムーブメントが築かれました。
日本のバトルシーンの発展
日本でも90年代後半にバトルイベントが徐々に広がり始めました。
今でも続く関西の「Be.b-boy」をはじめ、様々なイベントが発展し、2000年には「BATTLE OF THE YEAR」の日本予選が開かれるようになりました。
そして時期を同じくして、「OLD SCHOOL NIGHT」がスタートし、LOCKERやPOPPERにとってもバトルイベントが身近なものになっていきます。
2003年にはヒップホップとハウスのソロバトル「THE GAME」が開催され、ニュースクール勢にもバトルの火が着きます。
ちなみに今ではどのバトルでも採用されているピックアップ式の予選は「THE GAME」から始まったシステムらしいです。
近年のバトルシーン
バトル黎明期はかなりアンダーグラウンド色が強く、ボディタッチを始めとする小競り合いは日常茶飯事でした。
ヘッドスピンしている相手を引きずり回した人も居たそうですw
しかし2000年代中期以降のシーン発展に伴い、バトルマナーやモラルは徐々にダンサー間に定着し、バトルはある種のスポーツ的なコンテンツとしての地位を確立しました。
近年は「DANCE@LIVE」や「Red Bull BC One」などのように大型のスポンサーが付くイベントも増えてきています。
これからのバトルシーンはどうなる?
ユースオリンピックの正式種目にブレイクダンスが採用されたり、ダンスのプロリーグが始まったりと、バトルのコンテンツ力は更に上がっていく傾向です。
また、「APOP DANCE BATTLE」や「あきばっかーの」などのアニソンバトルも人気を増しています。
このほかにもキッズ限定や社会人限定、業種限定のバトルなど次々と細分化されているのも注目すべき事実です。
これだけニッチなイベントでも成立するということは、それだけバトル人口の母数が増えているということです。
これからのバトルはあらゆるニーズに応える形で多様化し、更にゲーム性の高いものなどが生まれてくるでしょう。
一般の人たちにもダンスバトルが認知されていけば、今の日本語ラップブームのように一般の子ども達が休み時間に遊びでバトルをするなんて日もやってくるかもしれません。