ダンスバトルは下手な頃から出た方が良い理由
ダンスバトルに出るのって、初心者からしたらめちゃくちゃ勇気のいることですよね。
私もはじめは躊躇しました。
ショーケースと違って踊ってる間は全観客の目線がこちらに注がれるわけで、それはダンス歴の浅い人間にとって非常にハードな試練なのです。
まぁでも、私はダンスを始めて1年以内にバトルに出たのですが、それは正解だったなと思います。
何ならもっと早く、2か月くらいで出てみても良かったなという気持ちです。
「上手くなってから出る」は間違い
よくダンス初心者に「バトル出ないの?」と聞くと、決まって同じ答えが返ってきます。
「もう少し上手くなってから出ようかなと・・・」
この考え、今すぐ捨てた方がいいです。
大体、「もう少し上手くなってから」の到達点ってどこよ?
ダンスなんて上を見ても下を見てもキリがないし、「このラインに到達したら出場しよう」なんて全く意味の無い考えで不合理なんですよ。
「バトルに出ながら上手くなる」のが正解
上手くなってから~とかウダウダ考えるより、「バトルに出ながら上手くなる」という考えにシフトした方が間違いなく上達します。
みなさんPDCAサイクルってご存知ですか?
意識高そうな人がよく使う言葉ですが、「Plan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Act(改善)」を繰り返すことで業務を改善していく事を指します。
社会人が仕事をする分にはこのPDCAでいいんですが、ダンスにおいて僕はDCAPサイクルを強く推します。
Doから入る。つまり、まずはやれってことです。
あれこれ計画してたところで、いつまでも実行に移す時なんてやってきません。
まずはバトルに出る。(Do)
↓
そしてジャッジや観客に評価される。(Check)
↓
指摘された欠点を改善する(Act)
↓
次のバトルで前回より上にいくための計画を練る(Plan)
これが理想のモデルです。
はじめから完璧なものを目指す前に、まずは出てから考える。
じゃないといつまで経ってもバトルに出られないままですよ。
バトルセンスを磨くなら下手な頃から出場すべき
できる限り早めに実戦の場に身を置いた人ほど、センスや個性が伸びやすい傾向にあります。
これこそが、下手な頃からダンスバトルに出場すべき一番の理由です。
基本的にバトルのセンスはバトルの中でしか磨かれません。実戦あるのみです。
鏡の前でいくらテクニカルな部分を練習したところで、バトルの駆け引きや立ち振る舞いは上達するはずありませんよね?
しかも下手に技術的な部分だけ育って実戦がおろそかになると、いざバトルに出たときに保守的な踊りしかできず、ただの無個性ダンサーになっちゃうんですよね。
なまじ知識や技術ばかり育ってしまったダンサーは、リスクが怖くてバトルにおいて攻めのスタンスがとれません。
一方、下手な頃からバトルに出続けているダンサーは、失うものが何も無い時代に攻めの姿勢を育てることができているので、度胸がありますし、ここぞという場面での爆発力があります。
バトラーとしての自己を形成するなら、早い段階でバトル経験を積んだ方が後々圧倒的に有利です。
最初からバトルに出た方が単純に楽しい
バトルは初心者の頃から出続けた方が、自分の成長を実感しやすくて単純に楽しいと思います。
先輩に挑むワクワク感とか、同じ時期に始めたライバルに負けられないっていう競争心は何よりのモチベーションです。
ダンスを始めてから時間が経つほど、そのモチベーションの元は減りがちなので、バトルを楽しんでいる初心者の方々を羨ましくも思ったりします。
年数が経てば経つほど先輩も減っていって、逆に後輩が増えて「負けられない」っていうプレッシャーばかりが募っていくんですよね。
「上手くなってから出る」なんて言って、そんなプレッシャーばかりの環境になってからバトルに出たところですぐに潰れちゃいそうな気がします。
なので、バトルに出づらくなる前に、「負けても仕方ない」っていう気楽な気持ちでいられる初心者時代から参加した方が良いですよ。
バトルに関してはこちらもご参考に。
www.dance-na-blog.com