無個性ダンサーは「お笑い」を見るべき?
どうも、厳選☆ダンス動画(@Dance_Movies)です。
最近多くありませんか?
すごく上手なのに何故か印象に残らない無個性ダンサー。
彼らはすごく真面目なんですよ。
中にはキッズの頃からダンススタジオに通ったりして、インストラクターの教えを忠実に守り、ひたすら上手くなりたい一心で努力を続けてきた人たちも居ます。
それは本当に素晴らしいことです。
ただ、若いころからダンスを始めた人ほど、ダンス一筋すぎて他の文化と触れる機会が少なくなってると思うんですよね。
そういう人たちってダンスの文脈でしか表現方法を知らないから、意外性とか個性に欠けてたりします。
ある程度ダンスを見慣れた人からすると、新鮮味が無くて印象に残らないんですよね。
大体が想定内で「あー上手な子だね」ぐらいの感想しか持てない。
これは人から聞いた話なのですが、POPの大御所TETSU-Gさんは次のようなことを若手のダンサーに言ったことがあるそうです(事実と異なっていたら申し訳ありません)。
「ダンス上手くなりたかったらお笑いを見ろ」
この発言の真意は本人で無いと分かりませんが、僕なりに解釈すると、ダンス以外の多様な表現手法を学べってことじゃないかなと思います。
お笑いって意表の突き方や間の取り方、天丼など人を笑わせるための高度なテクニックが詰まっています。
人を笑わせることは、感情を揺さぶるということ。
相手の意識の外から不意打ちをしかけたり、敢えて相手の予想通りの展開を繰り広げたりすることで、巧みに相手の心をコントロールしてるんです。
そういうものを少しでも取り入れれば、ただ踊ってるだけのダンスにエンターテイメント性という付加価値が生まれます。
また、映画や演劇などを見ることもダンスに良い影響を与えます。
Jamのhiroさんが昔ブログで書いていたのですが、
同じ手を突き出すという動作でも
子供が茶碗を持って「おかわりー」と手を突き出すのと
ヤクザの親分が手下に「オモテに車まわしとけ」ってキーを渡すのとでは全然違う。
つまり人の一挙一動には、その人の生き様や価値観が現れる。
それが個性やカッコよさに繋がっていくということです。
スタジオばかりで練習しているダンサーと、クラブに遊びに行くダンサーの差もこういった要因で生まれているのかもしれないですね。
ダンスの練習ばかりしていても、ダンスが上手な人になるだけで、カッコいいダンサーにはなれません。
若いうちにお笑いや映画、芸術作品、多様な文化に触れて感性を磨きましょう。
そして自分にとって何が面白いか、何がカッコいいかっていう独自の価値観を形成してダンスの一つ一つに落とし込んでいけば、唯一無二のダンサーになれるはずです。